奇妙な果実

どもです。
こないだなんか元気ない記事書いてましたけど、昨夜のsgt.リハはかなり良かった。オッスオッス。


Mahall-Dorner-Roder-Jennessen

Mahall-Dorner-Roder-Jennessen

こないだ渋谷ユニオンで安く中古で売ってたので買ってみた。「Die Enttauschung」何て読むんでしょう。。。
Axel Dornerがトランペットで参加してるし、レーベルはINTAKTだし何となくいいんじゃないかなーって思ったのですが、これがかなり良かった。かなり奇妙な質感のジャズ。調べてみたら元々Alexander Von Schlippenbachがセロニアス・モンクの全曲(!)カバー集を製作するって時に集まったメンバーで、近作はAlexander Von Schlippenbachは参加してないとのこと。バックのメンバーで意気投合した系ですかね。サンラ・アーケストラみたいなもんなのかな。(Alexander Von Schlippenbachはまだバリバリ生きてますけども)
聴いた感じセシル・テイラーがドフリーピアニストになる前に製作した「Looking Ahead!」になんか似てる気がするんですよね。
「Looking Ahead!」って作品は相当奇妙で、明らかにピアニストのセシル・テイラーだけ浮いてるんです。リーダーなのに。オーソドックスな4ビートの上でセシル・テイラーのピアノは明らかに「わざと変なことやってる感」がハンパなくて(天然なのかもしれないけど)、聴くと「うわぁこれ大丈夫なのか?」と不安になるような音楽で、たまーに聴きたくなるんです。
んで、このDie Enttauschungのアルバムは、ジャケ写真みても譜面見ながらの演奏のようで、おそらく即興の要素はほとんどないんだと思う。Axel Dornerがしっかりジャズトランペットやってるのがまず奇妙だし、バスクラのRUDI MAHALLってやつのフレーズが超奇妙。なんだろなーこの感じ。ドルフィーに明らかに影響受けてると思うんだけど、そこへ持ってきてAxel Dornerもやっぱりトランペットの特殊奏法とかカマしてくるから、何か変なの。。とか思いながらずっと聴いてしまうような作品。スルメ盤てヤツすかね。なんだかんだ言ってかなり好きです。


ルッキング・アヘッド

ルッキング・アヘッド