レコ発に向けての抱負

ここ一ヶ月でいったい何回「11/19(sat) sgt.レコ発@下北沢ERA」と書いたことでしょう。こんだけ書いたら、それだけで忘れられない日になることは間違いないありません。たとえ「11/19」が取り立てて特筆することもない、ただの一日だとしても。しかしこの日は僕にとってただの日ではありません。僕らの作品が出来て、店頭に並んだり並ばなかったりして、それをお祝いする日です。お祭りですよね。


さぁさぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。少しばかりお時間を拝借しまして、なぁにほんの小1時間ですから、お気に召さないようならくるっと踵を返していただいて結構ですから。ま、そんな感じで。取るに足らない若いのが、ない知恵絞って作った曲を、僭越ながら演奏します。皆様の前で。凝視するもよし。目を逸らされるもよし。なんせわれわれの音楽は、いやこの世の数多の音楽は、音色は、演奏され放たれた瞬間、もう皆様方聴き手のものになっちゃうってんだから愉快なものでしょう。今この場にいて貴方の耳から聞こえてくるものは全て、貴方のものなんです。貴方のものなんだから、どう扱ってくれても結構。音楽と捉えても、雑音と捉えても、どうぞ貴方のお気に召すまま。こんなにもふわふわして掴み所のないものに、どうしてこんなにも心酔してしまうんでしょうねぇ。きっと誰も掴めやしないんですよあんなもの。誰にも掴めないまま消えていくからいい。なんて言った人もいたくらいですからねぇ。なくても腹は減らねぇし、お日様は今日も沈むし明日も昇るんでしょうよ。でもねぇ。いやね。なんつーかな。心が飢えてしまいますやね。僕らみたいな者にも生きがいみたいなものをくれるなんて音楽ってやつは懐が深いじゃありませんか。さっ、前置きが長くなりましたが、はじめますよ。われわれsgt.一世一代の物語り。やんややんやと騒いでくださいまし。