ぐるりのこと

オイッス。

こないだDVDにて「ぐるりのこと」観た。
ずっと観たかった映画で、内容も期待を裏切らないものですごいいい映画だったなー。丁寧に一つの夫婦の形を描いているなーと思った。夫婦の録り方も徹底して一定の距離があって、突き放してて、観察してるような目線に感じた。リリーさんが法廷をただ観察して描くように。あとなんかよくドキュメンタリーで、「あの家族に1年ぶりに会いにいきました」みたいなのあるじゃないですか。映画の中の時間のまたぎ方がそれに近いような感じがした。
一点だけ、2人が天井画を観ながら手をつなぐシーンがあるんだけど、そこだけが妙に映画的な演出をしていて、なんか気になってしまった。いやでもあの描き方で良かったのかもな。夫婦に限らず、誰かと接している時に「あ、この瞬間はきっと特別だな」っていう直感は誰にでもあって、あの夫婦に関してはその特別な予感はあの瞬間に訪れたものだったのかもしれない。そういうところを大事に切り取った結果なのかもしれないな。
最初の方のリリーさんと木村多江の「決めたんだから、するよ？」みたいなやりとりは笑っちゃった。

後日一緒に観た彼女と飲んでる時に「オレさぁ、「ぐるりのこと」のリリーさんみたくなりたいんだよねぇ」なんて調子コイて言ってたら「あんな浮気者になりたいの！？」と言われた。