大怪獣祭り
私信:20日のclean of core企画【月と戦慄】の打ち上げに参加された方、多大なるご迷惑をおかけしたことをこの場でお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
さて、気を取り直して。
昨日21日は渋谷公園通りクラシックスに【TOKYO CONFLUX 2008】を観てきました。「臨場感ナイト」と銘打ってドラム・サックスなどの生音のデカイ楽器はPAを通してなかった。まぁ感想から言うと、怪獣ですねあの人達は。今東京に怪獣が来てるよ。マズイよ。演奏中思わず笑ってしまう瞬間がいくつもあった。あれ気の弱い人が見たら泣いちゃうよ。怖くて。
・八木美知依/Ingebrigt Håker Flaten/Paal Nilssen-Love
この日のお目当てはこのトリオでした。↓のライブ音源が凄まじくいい内容なので。八木さんの箏がリズムを引っ張る場面があったりして面白かった。インゲブリグト・ホーケル・フラーテンがマジクソヤバイっす。上半身が妙に発達した水泳選手のような体でコントラバスをぶっ叩いて弾いてました。アルコ弾きを多用してたけど弦切れるんじゃないかってくらいコスってた。すごいよ。。。怪獣まず1匹目。
- アーティスト: インゲブリグト・ホーケル・フラーテン,ポール・ニールセン・ラヴ八木美知依,八木美知依,インゲブリグト・ホーケル・フラーテン,ポール・ニールセン・ラヴ
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2006/07/23
- メディア: CD
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・Ken Vandermark/Ingebrigt Håker Flaten/Paal Nilssen-Love
サプライズ的なセット。このトリオって音源でもないよな。レアなトリオ観れてラッキー!15分くらいの猛烈なセッション一本勝負。Ken Vandermarkはやっぱ正攻法っていうか、後半にブロウでしっかりリズム組んでくる。キレてるんだけど理知的というか。リズムがガチっ!!とかみ合ってバツっ!!と終了。この時点で最高にテンション上がりました。
・The Fat Is Gone(Peter Brötzmann/Mats Gustafsson/Paal Nilssen-Love)
会場でウロウロしてたペーター・ブロッツマンを見て「おじいちゃんやん・・・。」と思った俺がアホでした。顔真っ赤っ赤にしてブロウするお姿はまさに神々しい。(ちょっと心配になったけど)現人神!マッツのバリトンにソプラノサックスのもの凄い高音ノイズで絡んだところが最高にかっこよかった。マッツ・グスタフソンがソロ取る場面は本当に目が釘付けになる。ブロウもさることながらブレスからも目が(耳が)離せない。正々堂々ガチンコ全身全霊のプレイ。この人はマジで怪獣。トリオとしての息の合い方はこのセッションが一番良かった。CD買っちゃったね。仕方ないよね。
- アーティスト: Peter Brotzmann
- 出版社/メーカー: Smalltown Superjazz
- 発売日: 2007/11/13
- メディア: CD
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そんで最大の怪獣は3セッション2時間半を全くテンションを落とさずにカンペキに叩ききったポール・ニルセン・ラブ!!どんな音量でも音の粒が揃い方が尋常でなかったね。繊細な怪獣。スネアのスナッピーのONOFFをフトモモでやってたりして、彼のプレイは実際に目の当たりにするといつも何かしら発見がある。彼と同時代を共有できてるってことはすごく幸運なことだなと思う。いやー最高でした!
The Fat Is Gone
The Thing with Ken Vandermark