ひぐらしとThe Necks

さてさて昨夜は肉屋仕事あがり、芋焼酎をチビチビとやりながら「ひぐらし」をやりました。なかなかね、オツなもんですね。芋焼酎。どんどんアル中への道を邁進してるような気がします。
それはまぁいいとして(いいのか)、こないだ国立ユニオンさまで買ったThe Necksの「Aether」が素晴らしい。The Necksというのはオーストラリアのと相当特殊なインプロジャズトリオで、メンバーはTony Buck(ドラマー)、Lloyd Swanton(ダブル・ベーシスト)、Chris Abrahams(ピアノ)。彼らの何が特殊かというと、そのインプロヴィゼーションの方法論が非常に特殊です。1つのアイデア、1つのリフを延々と繰り返し(本当に延々と繰り返す。「Aether」は全1曲65分!)、だんだんと音数が増え、音色が曖昧になっていき、曲のラストにはアンビエントのような音空間が広がっている。というもの。*1
John HudakあたりのDSPアンビエントの方法論を、Jazzバンドがガチ生演奏で再現したような感じだろうか。The Necksの強烈にミニマルな演奏を聴いてると、こちらの集中力を試されているような気になってくる。一音も漏らさずに聴いてやる!と意気込むと正直疲れてしまう笑。音の場面がゆるやかに交錯し変遷していく様はエロティックでさえあります。
以下はドラムスのTony Buckのインタビュー記事。
http://d.hatena.ne.jp/the-obscure/20060131/1138652821

*1:現在のThe Necks最新作「Chemist」では、こういった方法ではなく、20分間前後の楽曲をやっているようです。http://www.warszawa.jp/cgi-bin/user/detail/detail.cgi?GID=37383