ギャランティーについて

職場での隣の席のAさん(男性・病弱)とのメッセがマイブームのわたくしですが、 さっきやり取りした内容がなかなか自分の中で面白かった。
「アマチュアの人に何らかの仕事を頼んだ場合、いくら支払うのが妥当か?」
という議題でした。 個人的にこの手の話には一家言もっている僕です。 僕はその人との親しさによって変動もありますが、基本的に僕はアマチュアの人には必要経費しか払いたくありません。 てめぇもアマチュア(ここでは「その道でメシ食ってない人」という定義とします)の分際で何抜かす!!と自分でも思いますが、僕がこういう考えを持つに至ったのには理由があります。

大学の時に僕は音楽サークルにいたんですが、そこにO(仮名)というヤツがいました。OはESPのギタークラフト科を出てるそうで、ギターを直せるっていうのが彼の売りでした。で、僕の同期のR(仮名)ってのが最近ギターが調子悪い。ネックがおかしいんじゃないかと。 でも金もないし、Oに修理頼もうとなって、頼むわーとギターを預けたそうです。
そこでOのアホが材料費に加え、手間賃まで要求したからさあ大変。しかもRもバカだから払う必要ない手間賃払っちゃった! 専門出たってだけのペーペーになんで金払っちゃうんだよーと僕はRをなじりました。 Rは「でもまあ安いもんだったから」と気にしていない様子。 で、Oのアホからギター返ってきて、直ってるかな?と久しぶりに弾いてみると、弦のビリつきが。
Oのアホが弦高を下げすぎやがったんです。さすがのRもこれにはカチンときたらしく、Oのアホに文句言いに行きました。

R「おい、弦高下げすぎだぞ。音がビビっちゃうじゃんかよ。」

O「あーやっぱりですか。。材料費くれればすぐ直せますけど」

・・・もうね。アホかと。弦高下げ過ぎたのはお前のミスだろと。 そもそもお前ごときが手間賃請求してる段階でおかしいと。 少なくとも金もらってんならいい加減なことやんなと。 Oは自分のミスを棚に上げて挙句の果てにRのギターが悪いとかなんとか言い出す始末。
僕もRもキレ過ぎて放心。という状態になってしまって、その後のことは記憶にあんまりありません。 しかしその後、Oを大学で見かける機会はすっかり減ったように思います。

あの野郎、今でもどっかでギター直せるとかいってたら只じゃおかねぇ。


てなわけで、僕はアマチュアにお金払いたくない・払うとロクなことない。と思うようになったのでした。実際は僕はOには一銭も払ってないんですけどね。

マチュアで大切なことは、自分がアマチュアであることを自覚し、その作業に「心を込めたか否か」という事に尽きると思うのです。 プロフェッショナルとはその心を込める作業・さらにその仕事の高い成果/高い精度に「再現性」を獲得している人。のことだと僕は思っています。 一生懸命・心を込めりゃいいって問題でもないと思いますが、 信頼関係というか、よりベターなプレッシャーの掛け合いがしたいんです。

君の仕事が好きで、信頼しているし、もちろん報酬も払う。 だから、本気でやってくれ。真剣にやってくれ。長渕風に言うと、140%出してくれと。 そういう信頼の上に成り立つプレッシャーって素敵だと思うんです。

仮に僕の演奏するドラムに対する報酬が500円だったともしてもうれしい。と思う。 自分の立ち位置が把握できるし、向上心につながるじゃん。もっともらってやる!って。 お金ってもんのすごいリアルな自分への評価ですよね。 こんなこと言ってると俺守銭奴みたいw べっ別にお金がほしいわけじゃないんだからねっ!俺そんなじゃないからねっ!!(ツンデレ風)

マチュアギャランティーの関係はまだまだ奥が深そうです。