シークレット・サンシャイン

こないだの映画記事の続き。
ライムスター宇多丸師匠の2008シネマランキングで見事一位に輝いた作品「シークレット・サンシャイン」を観ました。

シークレット・サンシャイン [DVD]

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感想としては、宗教に救いはあるか?とか、赦しとは何か?とか、非常に重いテーマだったと思いますが、描写はあくまでも淡々としていて、ある種突き放してるような感じもします。とにかく印象に残ったのはシネさんが空に向かって「よく見える?」とか「あんたには絶対負けない」とか「見てたの?」とか言うシーンはもう「うわあああああ」と心が割れるようでした。
そしてソン・ガンホはとてつもない役者だなと。韓国の渥美清とか言われてるそうですが、あの空気読めなさと楽天的にヒロインのシネさんにつきまとう感じは確かに寅さんぽかったかも。ラストのソン・ガンホのセリフ「俺が持っていてやろう」には色々な意味が込められているんじゃないかと思います。「(あなたの悲しみは)俺が持っていてやろう」みたいなさ。あーソン・ガンホいい。
この映画は悲しみから回復しようとしている人間の側には、神様じゃなくて人間がいるべきなんだっていうことが言いたいんじゃないかって、僕はそう思いました。オススメです。



↓「シークレット・サンシャイン」のトレーラー版