楕円の外側から

月曜日はソワソワしながら仕事を強引に切り上げて浅草アートスクエアへ。 ONJOマーティン・ブランドルマイヤーを見に。
開演ギリギリ到着するもマーティンのドラムがガン見できる位置を確保!土日にFtarri Festivalに行けなかったのでせめてアーティストに還元しようと変なモチベーションでアクセル・ドゥナー/中村としまるのアルバム「vorhernach」(http://www.ftarri.com/ftarrilabel/221/index-j.html)を購入。
タバコ吸いに行きたいなーと思ってたらファーストセット始まる。

ファーストセットは大友さん/Sachiko M/アクセル・ドゥナー/マーティン・ブランドルマイヤーのカルテット。

アクセル・ドゥナーがすごかった。彼の音源は結構持ってるが、生で見るのは初めてで改造?トランペット(トロンボーンみたいな構造してた)を使っていわゆるトランペットの音はほとんど出してなかった。呼吸音を変換する道具として使ってるような感じ。ミキサーを使って出音の調節もしてた。
マーティンのドラムの響きは凛としてて大好きだ。繊細で注意深い演奏。凄まじい個性。RadianとかTrapist聴いてて「この音はどうやって出してるの?」って疑問も大体解決した。あーそうやってんのか!というアハ体験を経験する。あららもう終わり?ってとこで終了。もっと見たかったな。

セカンドセットはONJO+アクセル・ドゥナー+マーティン・ブランドルマイヤー。一曲目「Song For Che」のイントロをカヒミ・カリィがウィスパーボイスで囁いた瞬間に鳥肌。会場の空気がなんか全く別のものになった。あれはすごい。あとはもう濃密としか言えないような即興が繰り広げられてあっという間の約50分。正直短く感じたな。芳垣さんとマーティンが二人でブラシやってるとこが個人的ハイライト。

津上研太さんとアルフレッド・ハルトの居ないONJOは初めて見たけど、やっぱ派手なサックスが2本なくなると全体的な演奏のトーンがジャズから遠ざかったように感じた。ONJOは今までにない「別様の何か」になっていた気がする。

あとセッティングが楕円形になっていて、観客はその楕円の中に入って演奏を聴くことも出来たんだけど、俺は楕円の外側で聞いてた。楕円の中に入ってたらまた印象が違ったんだろうな。また見たい!