僕は速度だ。

最近はperfumeとenvyを交互に聴くことがマイブームです。
envyを久々に聴いたら完全にやられたーーーー

やっぱenvyは偉大だ。

古川日出男「LOVE」読了。

LOVE

LOVE

これの前に読んだ「サウンドトラック」も良かったんだけど、トウタの人物描写にどうも違和感が拭えず、「んーなんだかなー」といった感じだったが、「LOVE」は傑作。目黒〜品川〜五反田を舞台にした猫と人間の物語。矢継ぎ早に綴られるそれぞれの物語にクラクラする。おれが一番好きだったのは「ボーイ」の話。「サルは考える」という首都高速の高架下の落書きに言葉を足したボーイ。ボーイによって「愛がサルは考える」と変形された落書き。行動のスピードが思考を追い越した感じがして、とてもいい。古川日出男のスピード感には脚色がない。そこがいい。
これは本の内容には関係ないけど、使われている紙の触り心地がすごい良くて、読み終わるのが少し惜しかった。